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アメリカはその週ごとに特色が違い、まるで違う国を旅しているかのような気分を味わえることも。とてもビッグな国です。
そんなアメリカに旅行に行くことが決まったとしたら、心配事がありますね。
「もし危険な目にあったら?」
ひとり旅なら尚更です。いったいどのようにして自分の身を守るべきなのでしょうか。
まずは「危険な場所には行かない」ことが絶対だとしても、情報収集や事前の準備が不可欠です。
この記事では現地の人しか知らない危険のサインやお金の管理など、安全な旅の方法をアドバイスします。
アメリカ現地の人でも行かない危険なスポットは?
旅行者としてアメリカを訪れたら、できる限り自ら危険に近づくような真似はしたくないものです。
特に、旅行先の州や街にはそれぞれ地元民でも近寄らない「危険なエリア」というものがあったりします。
現地の人でも避けるような場所ですが、特にギャングがいる場合などは抗争などに巻き込まれないよう、その場所からは離れているべきでしょう。
また、時間帯によっても、日中は安全でも夜間には危険なエリアに変わることもあります。
気をつけるべき危険なエリア、そして時間帯、それらをどのように避けるのかという方法について、ここで解説しましょう。
街の路地裏は絶対に通らないで
まずは基本的なことから。アメリカ旅行についてリサーチすればまず出てくる注意事項といえば、「路地裏は決して通らないように」というものではないでしょうか。
路地裏とは街中の建物と建物の隙間など、道路ではないところです。とはいえ車が通れるような広い路地もあります。お店のゴミ箱などがある通路がそれにあたります。
大体の路地裏は、たとえニューヨークのような人通りの多い日中の街中でも人目につきにくいので、強盗や暴行、麻薬取引などの犯罪の温床となりやすい性質があります。
ですから、たとえ地元で暮らしている住み慣れた人でも近寄りません。そもそもニューヨークやブルックリンなどの都市以外ではほとんどがドア・トゥー・ドアの車移動なので、現地の人は路地裏に入るキッカケもありませんが、そのぶん徒歩移動が主な旅行者は特に注意すべきでしょう。
近道が命を危険に晒すかも
急いでいる時に近道をしたくて路地裏に入り込むなどすると、犯罪者の絶好のカモになってしまうといいます。
ご存知の通りアメリカは銃社会です。もし鉢合った暴漢が銃を持っていたら、自衛の手段はほぼ無いと言っていいでしょう。たとえ逃げだしても背後から撃たれてしまうかもしれないのです。
海外ドラマや映画でも、路地裏で危険な目にあうというシーンはよく目にしますが、あながちあり得ないことでもありません。
特に日本人は日常的にそのような危険とは縁遠いですから、長期間の滞在でその土地に慣れてくるとつい気を抜いてしまうこともありそうです。
どんな理由でも決して、路地裏には入らないようにしましょう。
現地の情報を調べよう!ギャングがいるエリア
アメリカには「ギャング」というものがいます。比較的若い人が中心となって、それぞれ街に「縄張り」を張って活動しています。
アメリカから始まったラップの文化もギャングから発したもので、日本のラップと異なり、本当の「ワル」が作っている音楽です。中にはギャング同士で挑発する内容もあり、シカゴなど治安の悪いエリアでは地元の人は車から流れてくるラップを聞けば、今どこのギャングがどの縄張りを張っているのかわかることもあるそう。
銃犯罪や麻薬などに関わるギャングですが、貧困、麻薬中毒、警官の不当な暴力などの「アメリカの闇」の中心部に近いところに位置していると言ってよいでしょう。
日本という平和な世界からのほほんと旅行に行って、うっかりギャングのいるエリアに迷い込んでしまってはことですから、「どこのエリアが危険なのか」という情報を事前に知りたいところ。
ただし、ギャングの縄張りは抗争によって常に変動するものでもありますから、時と場合によってはネット上などで拾った情報などとは異なっている場合もあります。
ですから、地元の人に聞いてみるのが一番だと思います。たとえばスターバックスは店舗数が多いのと、店員さんとコミュニケーションを取りやすい理由で尋ねやすいでしょう。
英語で「この辺りで危険なエリアは?」と尋ねる時は、こちらのフレーズ。
Could you tell me about unsafe area around here?
「このあたりで危ない場所を教えていただけますか?」
直球ともいえる聞き方ですが、自分が旅行者であることが相手にも分かれば聞きたいことは伝わるでしょう。
電線にスニーカーが引っかかっている時はR.I.P
私がワシントン州のシアトルに旅行に行った際、住宅街の電線によく靴紐が結ばれたスニーカーが引っかかっているのを見ました。
子供のいたずらかな?と最初は思いましたが、恋人に聞いてみたところこれは「そのエリアでの抗争で亡くなったギャングの追悼のサイン」だというのです。
もちろん諸説あるようです。たとえばギャングが始めたことかもしれませんが、知らずに子供が真似したということもあり得ます。
ただ、その「Shoe Tossing」と呼ばれるサインが見られるエリアが比較的貧困層の住宅街であることが多く、旅行者が立ち入らない方がいいエリアであることは変わりないかもしれません。
実際、私がこれを目にしたのはベトナム系ギャングの縄張りに近い住宅街でした。
観光の主な地域から歩いてそのようなエリアに行くことはあまりないかもしれませんが、どこか心の片隅にでもこの危険なサインというものを覚えておくといいでしょう。
特に夜間!人気のない場所に注意
アメリカの治安はどの地域も、日本と比較すると危険であるといえるでしょう。
日本でも、局地的に「あぶない」と言われているエリアはありますが、深夜にほろ酔いの女性が一人で帰宅するというシチュエーションも普通にあります。殺人や強盗、暴行などの被害がないわけではありませんが、アメリカと比較すればはるかに安全です。
アメリカ人男性はセックスアピールのために体を鍛える人は多いですが、いくら頑丈な体格でも銃からは身を守れません。ですから、男性でも夜中に一人で外を歩き回るということは、理由がない限りはしません。
また場所によっては、昼間でも危険な場所もあります。先程述べた路地裏や、高架下もよく麻薬取引がされている場所ですから、日本人旅行者は注意が必要です。
いずれにせよ、
- 夜間は一人で(女性だけで)出かけないようにする
- 路地裏に入らない、人気のないところに行かない
- 事前に危険を調べておく
ということを、よく心得ておきましょう。
道路をよく見ると注射器が転がっていることも
再三、脅しているようですが、海外旅行に行く際は危機管理をしっかりしていきましょう。
こちらが気をつけていても、向こうからやってくる危険というのもあり得なくはないのです。最大限旅行を楽しむためにも、慣れないうちは突飛な行動は控えるべきです。
たとえ地元のギャングでも、日本人旅行者だからといってナメているところはあるとしても、むやみに絡んできたりはしません。事件に日本人を巻き込めば国際的に大きな問題となることは目に見えているからです。
しかし、アメリカには麻薬中毒者が、こちらが思っているより多数います。特にコカインなどは善悪の判断すら狂わせてしまうので、どこか挙動不審な人がいたらすぐその場を離れましょう。
道の行き止まりに空の注射器が転がっているのを見かけることもあります。男性でも、あまり一人だけで行動するのはおすすめできません。
ただ、あらかじめこれらのような危険を知っていることで、より安全にアメリカ旅行を楽しむことができるでしょう。
アメリカ旅行でするべき貴重品の管理とは
たとえば、財布、スマホや携帯電話、時計やカメラなどの貴重品管理に関して、日本では落し物をしたとしても、無事に手元に戻ってくる確率は高いのではないでしょうか。
社会保障制度が比較的ととのっているためかもしれません。しかし、アメリカで貴重品を落とした時は、もう二度と戻ってこないと思った方がいいでしょう。
たとえ落とした財布が戻ってきても、現金やカードが抜き取られている確率は高いです。そのまま持ち主を探す、返すというモラルのある人が拾うかどうか、運次第にしても期待しないほうがいいといえます。
また、スマホや携帯などの連絡手段をなくしてしまう不安はかなり大きいのではないでしょうか。トラブルにあった際に電話ができないのはピンチ中のピンチです。ですから、あらかじめクレジットカード会社、ホテルの番号、また緊急連絡先は紙にメモをしておくことをおすすめします。
旅行先で落し物をするということがただでさえモチベーションを下げることにつながるので、貴重品をはじめとして手荷物の自己管理はしっかりしておきたいところです。都市部や地下鉄、バスなどではスリ被害もあり得ます。
また、普通に買い物をするとしても、会計が正しいかどうかは毎回チェックした方がいいかもしれません。スーパーの店員やレストランでは、結構うっかり会計を間違えたり、二重に請求してしまう店員さんもいます。
ここで、これらの金銭管理、貴重品管理について、どのような心の準備をしていくべきかを考えてみましょう。
長財布をお尻のポケットに入れるのはNG
普段から長財布を使っている人もいらっしゃると思いますが、ズボンのお尻のポケットに長財布を突っ込んで街中を歩くのは、アメリカのスリにとっては「どうぞ取ってください」と吹聴しているようなものです。
2018年現在、アメリカはほとんどの地域の会計が電子マネー決済に移行しており、クレジットカードやデビットカード、Apple Payなどの電子マネー決済が主となっています。日本のような現金決済中心は、先進国では珍しいものとなってきているのです。
ただ、現金での決済が主流な時代でも、アメリカ人はスリを警戒して二つ折り以下の小さな財布やマネークリップなど、コンパクトに現金を携帯していました。
女性はパーティーなどの時に財布のポケット付きのハンドバッグを持つこともありますが、そういった時は基本的に車移動なので、それで街中や地下鉄を移動することはありません。
男性が長財布を持つのはある意味日本独特の文化と言えるかもしれないですね。アメリカ旅行の時は、ポケットに全て収まる小さな財布を用意していきましょう。
スマホを持ち歩く際に、ポケットからはみ出してしまうのも注意が必要です。
NYなどの都市部、地下鉄やバスでは特に注意
ニューヨークなどの都市部の人混みにもスリに警戒する必要はありますが、東京の都心ほど人でごった返すような場所はあまりなく、せいぜいフェスなどに限るでしょう。
ただし、地下鉄や駅、バス、バス停など、必然的に人との距離感が近づく場面では、スリやひったくりの事件件数は上がります。
特に、近年ではスマホの引ったくりが増えているそうです。イヤホンをしてメールやゲームに夢中になっていると、人が近づいてきても気がつかず、咄嗟に取られてしまうことがあります。
タイミングとして、停車駅に到着してドアが開いた瞬間に、パッと盗んで逃げる、というケースがありますから、ドア付近に居て、ほかの乗客が少ない時は周囲に警戒しましょう。
財布やパスポートなどの貴重品を安全に持ち歩く方法
旅行の際はパスポートが身分証明になるので、いつでもパスポートの携帯を推奨されています。
アメリカではバーなどでお酒を飲むときに年齢確認をされることがありますが、20歳以上の日本人旅行者ならパスポートを提示すればOKです。
しかし、パスポートを持ち歩くとなると、財布やスマホなどと合わせて、携帯する貴重品が増えるので、少々心配なこともあります。
紛失や盗難があったときの手続きも面倒ですから、旅程が台無しになる前に貴重品の管理はしっかりしたいところですね。
あまりにもピリピリする必要はないとしても、ニューヨークなどの都市ではスリ被害もありますし、防犯意識はあるに越したことはありません。
貴重品を安全に持ち運ぶグッズとしては、「セキュリティポーチ」というものがあります。体に巻きつける形で身につけ、上からジャケットなど上着を羽織ることで他人の手が伸びないようにし、貴重品を安全に携帯できます。
セキュリティポーチは安価に手に入りますし、かさばるものではありません。また身軽に移動ができるので、街中などを歩く時には便利だと思います。
そのほかにセキュリティに関して万能なカバンはというと、ウエストポーチや斜めがけのバッグが良いでしょう。両方とも、体の前で持つことで防犯性を高めることができます。
電車やバスやテーマパークのアトラクションの待ち時間など、特に人と距離が近くなる場面では荷物を後ろにもつことは避けるべきです。ですから、リュックの場合も体の前で持つなど、工夫をして貴重品を管理しましょう。
カード利用の管理をしっかりと
アメリカ人のショップ店員、スーパーのレジ、レストランの店員など、高級店ではない限りお店の店員さんは会計をうっかりミスすることがよくあります。
特にスーパーで食材を買って自炊するときなどは、買い物の品数が必然的に多くなるため、小さなミスを見逃しがち。
また、レシートは正しくても、クレジット決済が二重になっているというケースもあまり珍しくありません。オンラインでこまめに請求を確認することをおすすめします。
ですから、
- スーパーでは会計時にレジの液晶を見て金額を監視する
- レシートをチェックして支払いの値段が正しいか確認する
- カードで決済した時は正しく請求されているかオンラインで確認
以上のことを念頭に、厳しく金銭管理を心がけてください。レシートは必ず貰い、後で確認するために取っておくといいでしょう。
アメリカ人は結構適当である
たとえば、日本でアルバイトをしている時に会計を間違えたり、クレジット決済を二重に請求してしまうことがないよう厳しく教育されますし、システム上もそのようなことのないよう管理されています。
しかし、アメリカではその勘定を、日本に比べるとかなり適当に済ませていることがあります。
アルバイトやパートの場合、そこで「働く」ということに関してとてもリラックスした姿勢を持っているためかもしれません。
もちろん、うっかり者ばかりではありません。特にレストランは店員さんが個別にチップをもらうので、接客態度にはとても気をつけています。
ただ、上記でお話ししたように、大体のミスは会計が全ておわったあとに発覚しますから、せめて値段の間違いはその場で気がつくようにしっかりと確認したいところ。
たとえクレジットカードの二重請求が分かったらならカード会社に相談するなど、たとえ些細なミスでも、英語が話せないからといって見過ごすのは悔しいことです。出来るだけの対応をし、強気に前向きに構えていましょう。
危険な目に遭う前に気をつけるべきこと
危険なエリアについてや金銭管理のお話をしてきましたが、そのほかに注意するべきことは細かい部分でいくつかあります。
もしくは、自由度は減りますが、ツアーなどを利用することで初めから出来るだけ危険や損を避けられるような旅行の形をとることもできるでしょう。
また、旅慣れている人にとっては、ホテルよりも民家など、よりアメリカらしい文化に触れられる物件に興味があると思います。「Airbnb」などのいわゆる「民泊」を利用することになりますが、これも物件の選択にいくつか注意するべき点があります。
そして、麻薬に関する情報。アメリカは2018年現在、カリフォルニア州やワシントンD.Cなどの9つの州で、医師の診断書がなくても合法的に大麻を所持、使用することができます。しかし、日本人観光客に大麻の使用は許されているのでしょうか?
またアメリカの都市部ではあらゆる場所でホームレスを見かけることになると思われますが、そのほとんどが麻薬中毒者であるという現実もあります。若いホームレスもいますから、可愛そうに思っていくらかあげたくなるかもしれません。
アメリカ人は個人主義でも友好的でカラッとした気質の人が多く、嫌なことをお互いに「NO」とハッキリ言える国です。ただしすばらしい所もあれば、ダークサイドも深い。観光客という部外者が出来ることはそう多くないでしょう。
自分の身を守ることが先決になります。犯罪などの危険と関わり合いになる前に、注意するべき点についてお話しします。
はじめての観光は出来るだけツアーを利用しよう
もし海外旅行に慣れていなかったり、日常会話レベルの英語にも自信がないとしたら、航空券とホテル付きの観光ツアーでアメリカに行く方法が一番安心できるコースになるでしょう。
ツアーとなると、滞在先が決まっていますし、メジャーなところに限られます。安心・安全と引き換えに自由度が下がりますが、はじめてのアメリカなら手っ取り早い方法といえます。
また、集団行動を取ることで安全度は一層高くなります。
団体で観光することに抵抗がある場合は、航空券やホテルの予約のみのフリープランのツアーを選ぶという選択肢もあります。はじめてのアメリカ旅行の場合、ネックなことといえば入国審査ですが、その過程のサポートがあると心強いだろうと思いますし、ある程度費用も抑えられます。
また、航空会社によってはトランジット(乗り換え)をするものも多く、はじめての海外旅行では慣れないことばかりになりますから、ツアーを選択することは良い助けになるのではないでしょうか。日本の空港で集合するツアーなら、機内に搭乗する際も空港でも迷子になることはないですし、言語の面などでも困ることはないでしょう。
ただし、ツアーガイドのサポートがあるとはいえ、挨拶やレストランのチップや買い物の仕方など、現地でのマナーは身につけていきましょう。旅先の文化を学ぶことも、海外旅行の楽しみの一つです。
また、ビザ申請に変わり2009年から「ESTA」という認証システムが主になりました。渡航目的が観光である場合、事前のインターネット申請で最大90日間の滞在が可能になります。この「ESTA」の申請は出発当日の空港でもできますが、時間もかかるため事前の取得をおすすめします。
女性も男性もひとり旅は注意
広大な大地や都市部のエンターテインメントなど、豊かなアメリカを自由に一人で旅をする、というのには憧れがありますね。
コミュニケーションに不自由がないくらい英語が堪能なら、決して不可能ではありません。会話ができれば初見でもひとり旅はこなせると思います。
しかし、ひとり旅にはどの国でも危険が付きまとうもの。ニュースを掘り返しても、海外旅行先で不幸な目にあってしまった日本人のひとり旅の旅行者は思った以上に少なくありません。
たとえば、ヒッチハイクで旅をするのはイメージとしてカッコいいですが、ドライバーが善良な人間ではない場合の対策として何ができるでしょうか?男女問わず、日本人は白人、黒人と比べて小柄で華奢ですし、暴行を受けた時に助かるほどの対策はほとんど出来ないと言っていいと思います。
催涙スプレーなどの防犯グッズは現地でも手に入れることはできるものの、銃で脅されたら無意味です。こちらが銃を携帯することはできませんから、やはりどうしても「初めから危険に近づかない」ことを前提とするなら、ヒッチハイクはやめておきましょう。タクシーやバスの利用をおすすめします。
また、公衆トイレは使わず、カフェやレストランなどのものを利用しましょう。
銃社会でトラブルに合うということは死に近いものを意味します。もしひとり旅をするということになれば、あらかじめ全ての危険の可能性を頭に入れておくこと、現地のカフェの店員さんなどから情報を収集することなど、安全対策についてより綿密な計画を立てていきましょう。
「エアビー」を使う時は注意事項をしっかりと確認しよう
アメリカ旅行に行く際はホテルに宿泊するのが一番安心です。ベッドも日本のホテルのものと比べて巨大なので、ホテル泊でもビッグなアメリカは満喫できます。
しかし、海外旅行でその地の文化をより楽しむには、民家に泊まればよりアメリカ人らしい暮らしを味わうことができるでしょう。
近年では「Airbnb」略して「エアビー」という民泊のサイトやアプリに登録している物件も増え、おおよその市部で民家やコテージなどに泊まることができます。
ただし、ユースホステルのように手軽で値段が安価というわけではありません。まず安くて設備の整った、かつ評価が高い物件は競争率が高いため、事前に早々に予約をしていかないと、オフシーズンでも空きがない状況は多いです。
「家の庭を貸します」というテント泊前提の物件は、それはもう安く借りることができますが、わざわざ日本からアメリカに旅行に来てテントに泊まるとは、よほどの物好きしかいませんよね。
また、初めに表示されている「一泊あたり〇〇円」という金額と、トータルの金額の差をチェックするべきです。オールインワンで表記しているところもあれば、「清掃料金」や「駐車場費」などのコストが別途でかかる場合もありますから、注意が必要です。
物件の評価やコメントもよく読んでおいた方がいいと思います。エアビーを利用するときは、できるだけ市部に近く清潔でホストの評価の良い物件を、1ヶ月以上前からチェックしておきましょう。
既婚女性の管理者の物件がおすすめ
旅慣れた人からのアドバイスで、「民泊は女性がホストの物件を選べ」というものがあります。
物件の評価や口コミをしっかりチェックしていればあり得ないことですが、まれに宿泊者に対してとても距離が近い、というか余計な世話を焼くホストもいるようです。
たとえば私の友人の女性で、男性が管理する「丸貸し」の物件に宿泊したところ、管理者の男性にしつこく付きまとわれたというケースもありました。
これはアメリカに限ったことではなく、男女に限ったことでもないかもしれないのですが、被害の報告は男性ホストの物件に集中しています。
民泊に関する事件を避けるためには、どのようなホストの物件が良いかというと、
- 女性(既婚者)が管理している
- プロフィールなどの情報が明記されている
- 頻繁に連絡を取ることができる、質問の回答が納得いくものである
- 評価が高い、過去の宿泊者のコメントに不自然さがなく、一年以上経営している
などの条件を参考にしてみてください。
もちろん男性の管理者でも良物件はありますし、女性の管理者でも危険な物件はあるでしょう。事前にメールなどで緻密に連絡することができる、コミュニケーションがうまく取れるなど、信用できるかどうかを時間をかけて見極めましょう。
英語のコミュニケーションに不安があるなら、現地の日本人の管理者を探すか、英語を話せる人に予約をしてもらいましょう。
ホームレスに話しかけられたら
アメリカ旅行をしていると、街中でホームレスの人を多く見かけます。東京都心の比ではなく、歩けばどこか視界の片隅に1人はホームレスが映るくらいには多いです。
車で移動していても、「I’m hungry」などと書かれた紙を掲げているホームレスが路肩に立っているのを見ることは珍しくはありません。
また、街中でパフォーマンスのようなことをしてお金を要求する人もいます。
そのような人と目が合うと、まず挨拶から始まり、世間話から「お金を恵んで」という話になると思います。そのようなシチュエーションになったとき、日本人旅行者である私たちは彼らにお金をあげるべきでしょうか?
アメリカは北部の冬は日本より寒いですし、南部の夏は灼熱地獄です。野外で暮らし、生活に困窮するホームレスを見てるとかわいそうに思えて、数ドル、数セントを渡したくなる気持ちがあるでしょう。
しかし、少し待ってください。
実はアメリカのほとんどのホームレスは麻薬常習者であるという実態があります。なぜホームレスになってしまったのかというと、麻薬の購入に生活費までつぎ込んでしまった、という理由が大半だといいます。
ですから、もしこちらがお金を渡しても、そのお金でまた麻薬を買ってしまうからあげないで、と現地の人は言います。
麻薬が原因でもそうでないホームレスにも、健全な人生を送るためには支援が必要なのですが、現地の福祉問題にただの日本人観光客が関わることが良いことであるのかどうかは、判断の難しいところです。
いずれにせよ、明らかに様子のおかしいように見える人には観光客が近づいて良い結果にはならないと思われます。いくらフレンドリーな国民性でも、むやみにコミュニケーションを取る必要はありません。
大麻が合法な州でも日本人観光客はNG
2018年現在、アメリカでは9つの州で大麻(マリファナ)の所持、使用されており、娯楽目的に楽しまれています。
気軽にお店で購入できる環境であると言いますが、日本人観光客もそれらの州で大麻を「合法」に購入したり使用することは可能なのでしょうか?
その答えはNO!です。
日本人旅行者が海外で大麻を吸引するのは、国外犯処罰規定により犯罪として裁かれることになります。国外でも、いかなる麻薬も摂取してはいけないのです。
アメリカ国内で、日本人が麻薬の購入や使用をすることが違法であると知っている人もおそらく少数派だと思われますから、手に入れようと思えば手に入ってしまいます。
また、日本人旅行者でも「大麻が合法の国なら自分が使ってもいいだろう」と思って使用してしまう場合もあるかもしれません。
しかし、どのような形にせよ日本では大麻は違法薬物であり、使用が認められていません。アメリカでも大麻の購入や使用をすることがないよう、注意しましょう。
事前に危険を知っていれば大抵のことは大丈夫(まとめ)
ここまで、アメリカ旅行でありうる危険について散々脅すような形でお話ししてきてしまいました。
しかし、気をつけてさえいれば、大抵の危険は避けることができるのではないかと思います。
アメリカはあらゆるものがビッグで圧倒されます。恐ろしい面もたくさんありますが、自然ゆたかで情緒があり、また州によって文化も違い、観光をするにはとても面白い国です。
日常会話レベルの英語を話すことが出来れば、危険な地域の情報など、安全面でも対策が取りやすいく、また現地のよりマニアックな観光情報を人から聞くことができるでしょう。
ですから、ツアーではなく個人で、またひとり旅や少人数で行くとしたら、英語力は必須のスキルになります。
もしアメリカに旅行に行きたいけど旅慣れてないし心配だ、という人も、ツアーの利用をしたり、現地に知人がいたらその人に協力してもらうなど、いくらでも道があると思います。
たしかに危険もある国ですが、自ら危険に飛び込むようなことをしなければその旅を最大限楽しむことができるでしょう。アメリカ旅行を満喫するためにも、事前に情報収集をしっかりして、安全で思い出深い旅行にしましょう。
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